2008年02月18日

キメコトバ、、、

プロポーズコンテスト開催中!

プロポーズか…

昔から、
キメコトバは頭の中にあるんですよね、
実際に使うかは別の話ですけど…

 『与那国で一緒にカフェでも始めようか

たまーにこういう話が出たときに言ってみると、
『伝わる人には伝わるんじゃない』と、
手厳しいコトバを言われて笑いで終わるという、
いまじゃ完璧に鉄板ネタと化してますが…

それはさておき、
今日開催された東京マラソンの『マラソン』と掛けて、
上記のお題と解いた短編小説でも。

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10月に入った頃、
彼が唐突に「与那国マラソンに出る」と言い出した。

本人は中学高校時代は体育会系で汗を流していたし、
あの頃は10kmを45分台で走っていたとは言うものの…

10年経ってしまった今では見る影もない。

ホントに走れるの?
大丈夫。ゴールで待っててくれればいいから。

そう言って、
与那国までの航空券を私に手渡した。

それからというもの、
週末はジムで走り込み、電話をしてみても、
疲れた声が聞こえてくる。

そこまでして、
一体何の意味があるんだろう?

私はそっと見守ることにした。


--マラソン前日----------------

早朝に羽田空港集合。

久し振りに逢った彼は少し日焼けし、
そして何処かそわそわしていた。

飛行機は石垣島を経由して、
一路与那国へと向かう。

窓を覗いていると、
雲の谷間からは時折島と綺麗な珊瑚礁が顔を覗かせる。

そして、
お昼前に与那国に到着。

眩しいくらいの太陽に照らされ、
海がキラキラと光り輝いていた。

心の中にはいつも与那国という帰りたい場所がある
空港降り立つと地平線が見えて、なんか『帰ってきた』という気分になる

彼がいつも口癖のように言っていたこれらコトバの意味が、
『彼の実家』に降り立ってみてなんとなくわかったような気がした。

荷物を置いて、
与那国に来るのが初めてな私のために
レンタカーを借りて島を観光案内。

島の中に信号がふたつしかない島だけあって、
集落を離れると車もほとんどなくなってしまう。

24kmとは言えど一周してみるとアップダウンが物凄く多くて、
『ホントに大丈夫なの?』と思わず言ってしまいそうになるも、
喉の手前でそのコトバを押し殺す。

観光コースをほぼ一週した頃、
彼の一番のお気に入りスポット『ダンヌ浜』に辿り着く。

此処で海を見てると、
不思議と何もかも嫌なコトが忘れられて、
いつでも帰ってきていい場所なんだよと、
言ってくれてるような気がして。
なんか安心出来るというか…
そういう意味ではキミもこの浜と一緒なのかもね。


そんなコトバを呟く横顔が、
今まで見たコトのないほどに何処となく寂しげだったけど、
何か作ってない素の彼を初めて見たような気がした。

そして、
その場所でふたり海を見つめているときに、
彼は言った。

明日は優勝してみせるから

そのコトバと真剣な表情に、
『うん』と頷くコトしか出来なかった。


--マラソン当日----------------

当日の朝を迎えた。

島の人々の温かさとゆったりした空気の流れの中で、
あと1時間ほどでマラソン大会が始まってしまうコトをも
忘れてしまいそうになる。

そして、
お昼過ぎに小高いピストルの音と共にマラソン大会は始まった。

スタート会場の中学校のグラウンドから、
一斉にランナーたちが学校を後にしていく。

先頭を彼が走っていた。

10km地点まで、
民宿で一緒だった人たちと一緒に向かう。

下りのカーブを曲がり
彼はまだ彼は先頭を走っていたが、
徐々に徐々に後続が追い付いて来ているのが
目に見えて分かるような状況だった。

ただ、
なんとなく彼の息遣いを見ていると、
既に限界のようにも見えた。

抜かれるな!負けるなー!!

そのコトバに答えるように、
並走されそうだったところでもう一度突き放して、
また右に緩やかにカーブし登り、
見えなくなった。

スタートした中学校で、彼の戻りを待つ。

そして、ついに先頭のランナーがやってきたが、
最初のテープを切ったのはやはり彼ではなかった。

先頭のランナーがゴールしてから、
20分ほど経った頃にようやく彼は戻ってきた。

結果は、
1時間57分48秒で、全154人中9位だった。

島一周の24kmじゃなくて、10kmを選んでたら優勝だったけど…
でも、たった一ヶ月で凄い!よく出来ました。


悔しがる彼に、
そう明るく精一杯の褒めコトバを掛け、
頭を撫でた。

そして、
しばらくしてホントは優勝して言いたかったんだけどと前置きした上で、
彼は口を開いた。


心の中の与那国に、なってくれますか?



満面の笑みで、
仕方ないなぁ』と私はそう笑って答えた。


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最初は「カフェでも~」で、
ひとつの短編小説を書こうと思ったのに、
なんとなく頓挫してしまいました。

でも、
こんな感じで言って普通に「はい」とか某有名人みたいに「お供します」よりも、
「仕方ないなぁ」みたいに主導権を完全に奪われてる感じのYESで、
OKされたいなーとふと思ってみました。

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